Google App Engine for Java(GAE/J)について

Google App Engineは、Googleの提供するクラウドコンピューティングサービスです。
当初はGoogle App Engineの利用可能な言語がPythonのみに限定されていましたが、2009年4月よりJavaに対応するGAE/Jが公開されました。

Google App Engine for Java(GAE/J)の開発環境構築方法(Windows)

1.Eclipseのインストール
Pleiadesをダウンロードします。
「Eclipse 3.7 Indigo Pleiades All in One」でJavaでFull All in One (JRE あり)を選択してダウンロードします。
Pleiadesのダウンロード場所
http://mergedoc.sourceforge.jp/
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。

2.Google Plugin for Eclipseのインストール
Eclipseを起動します。起動時にワークスペースを選択します。
Eclipseでメニューバーの「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」を選択します。
作業対象のところにURL「http://dl.google.com/eclipse/plugin/3.7」を入力します。
(EclipseのバージョンによってURLがかわります。)
pluginをインストールします。
インストールが終了後、Eclipseを再起動します。

GAE/Jのプロジェクト作成手順(Eclipse)

1.プロジェクトの作成 メニューバーの「ファイル」→「新規」→「その他」を選択すると以下の画面が出てきます。
「Google」→「Webアプリケーション・プロジェクト」を選択します。
 プロジェクト名:任意の名前
 パッケージ名:英数字なら任意の名前
 ロケーション:プロジェクト:「ワークスペース内に新規プロジェクトを作成」
 Google Webツールキットを使用:チェックをはずします。
 Google Appエンジンを使用する:チェックします、デフォルトSDKを選択します。
 サンプルコードを作成する:チェックします。
この状態で「完了」を押します。

2.JREの設定
JREのバージョンは1.6を設定します。
プロジェクト・エクスプローラーのJERシステム・ライブラリーを選択して、右クリックでプロパティを選択し、代替JERを選択して、jre1.6を選択します。

3.ローカル環境での実行確認
メニューバーの「実行」→「実行」を選択します。
コンソールウインドウに以下のようなメッセージが表示されたら実行されています。

情報: The server is running at http://localhost:8888/

GAEの仕様、構成

1.GAEのデプロイ後の起動について
初回アクセス時は、ランタイムのメモリ上にアプリのキャッシュがないため初期化が実行され、処理が遅いです。
ただし、次回以降のアクセス時では、メモリにキャッシュされているアプリによりすぐにリクエストが処理されます。

2.App Engine APIクラスライブラリについて
App Server上ではパッチリリースのアップグレードが自動的に行われ、再デプロイの必要はありません。

3.App Serverの構成について
Java版はJDK 1.6ベースのJVM。(サンの1.6版JVMをそのまま使っている。)
アプリのロードを速くするため(Server VMではなく)HotSpot Client VMを使用しています。

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