Google App Engine(GAE)

Google App Engineは、無償(表1)でGoogleの各クラウドコンピューティングサービスを運用する高信頼なインフラを使って開発者が自作したWebアプリケーションを実行できます。プログラムコードを記述しデプロイすれば、あとはGoogle App Engineがプラットフォームで作動するように処理を行います。また、アクセス増加による突発的なトラフィックにも対処し、Googleの他のサービスに容易に統合できます。これにより、開発者によるシステム管理や、メンテナンスなどに関わる労力の軽減が図られます。

    表1 サーバー・リソースの無償提供分
  • リクエスト数(HTTPSを含む): 1,300,000 requests
  • 出力帯域総数[B](HTTPSを含む): 10 gigabytes
  • 入力帯域総数[B](HTTPSを含む): 10 gigabytes
  • CPU時間[B] : 46 CPU-hours
  • 格納データおよび関連インデックスのサイズ[B] : 1 gigabyte
  • メールAPI呼び出し回数 : 7,000 calls
  • メール送信先アドレスの総数[B] : 2,000 recipients
支払いによって上限を増やせるものは、オリジナルのドキュメントに従って[B(illable)]と表記する

当初は利用可能な言語がPythonのみに限定されていましたが、2009年4月よりJavaに対応するGAE/Jが公開されました。Google App Engineでは、データを保存・検索する方法として、Google独自のデータストア「BigTable」を使用します。

GAE/Jの制限

GAE/Jには「独自のサンドボックスによる制限を受ける」というデメリットがあります。

  • サーブレットによる30秒以上を要するリクエスト処理
  • サーブレットによるレスポンス送出時のデータストリーミング
  • ファイルシステムへの書き込み
  • 外部サーバーへのソケット接続
  • スレッド生成
  • ガベージコレクション実行やシステム停止
  • カスタムクラス・ローダの利用

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